日本の教育をめぐっては様々な問題点が喧伝されている。しかし、識者によるものも多くのコメントが没歴史的な観点から行われているため、必ずしも的確に問題を抉り出しているとは言えない状況にある。それではこれからの教育をどうすればいいのか、という未来を展望するための足場が定まらないこととなる。
この授業では、公教育制度の成立と展開・教育政策・教育内容と方法・教育実践の展開とそれぞれに関する具体的な展開を、歴史的視野から考究し、そして「いま」を見つめなおす視座にたどり着くことを目指す。