いま、教育改革のキーワードに「カリキュラム・マネジメント」が掲げられている。それは、変化の激しい時代のなかで、より学びの質を高めるべく「年間指導計画」や「時間割」を柔軟に組み替えていける教員像、と言い換えることができる。日本の教育制度は、学校教育法・同施行規則や学習指導要領などで枠組みが定められているが、教育現場にゆだねられた裁量もある。この点に留意しつつ、小学校における教育課程の意義および編成の方法について理解することをねらいとする。そして、小学校の学級担任が教育課程を運用・再編する主体であることについて、深い認識の獲得を目指す。
なお、本講義は教育職員免許法に定められた小学校教諭普通免許状授与のための「教職に関する科目」群のうち、「教育課程及び指導法に関する科目」に該当するものである。