化学の分野で広く利用されている機器分析法の主要なものについて、その原理や装置構成の特徴について講義する。
分析法の各原理を学ぶにあたっては、これまで受講者が学んできた物理や化学の内容を踏まえて確実な理解が得られるよう留意する。
また、放射化学を用いた分析法について理解できるよう放射化学の基礎についても講義する。

到達目標
主要な機器分析法について、その原理の理解に基づいて、分析対象、必要量、得られた分析値の解釈など、先行研究報告を活用することができるようになる。
また、卒業研究における実験に用いられる分析装置類について、その操作に習熟するための基礎知識を得る。

教科書
1~7回 スクーグ・小澤岳昌訳「分析化学」 東京化学同人
 IV部 分光化学分析
  16.分光分析法の基礎と光学機器
  17.分光法による原子と分子の分析
  18.質量分析法
 Ⅰ部 分析化学のツール
  3.分析化学における誤差と統計処理
中間テスト 11/21
9~13回 教科書 海老原充「現代放射化学」 化学同人
 第1章 元素、原子、同位体 第2章 原子核のいろいろな性質
 第3章 放射壊変、第4章 天然放射性元素
 第5章 核反応、第8章 原子炉と核エネルギー
 第6章 放射線と物質の相互作用、第7章 放射線の測定
 第9章 核反応を誘起するための粒子源、第11章 放射化学の分析化学への応用
期末テスト 内容:放射化学、日程未定

今期の進め方
 分析化学の教科書を持っているのは当然です
 放射化学の教科書については、負担が大きいので、配布資料でカバーします
 出席を取ります
 毎回、課題・演習を出します
 課題や演習については、原則、次回授業で解説します
 成績評価は、シラバス通り、中間40%、期末40%、提出物20%
 出席状況は、評点が不足の場合、加算に使うことがあります