放射線は、医療をはじめ工業、農業等様々な分野で幅広く利用されている一方、健康障害を引き起こすリスク要因としても知られている。本講義では放射線の基礎に関する理解からはじめ、放射線のリスクを自らの言葉で主体的に説明できる生命科学専門家の素養として、分子レベル、細胞レベル、組織レベルおよび個体レベルでの放射線生物影響と生体防御機構を学び、健康障害作用のメカニズムの理解を目指す。そして低レベル放射線のリスクについて得られている科学的知見を踏まえて、放射線利用に関する社会的意思決定プロセスのあり方について考察する。